最新環境技術

アマモ場再生技術による自然再生とCo2 の固定技術

アマモ場再生技術による自然再生とCo2 の固定技術 アマモは、北半球の温帯海域に広く分布している海草で、内湾など波の静かな砂質の浅場に群生して「アマモ場」と呼ばれ、稚魚の隠れ家,魚たちの餌場,産卵場など多種多様な魚介類の保育場として大 切な場所です。また、水質浄化,底質の安定,Co2 の固定など浅海域の環境保全の面でもその重要性が再認識されつつあります。 わが国のアマモ場は、埋め立てや水質の悪化などによって全国的に激減しており、漁場の保全と浅海域の環境保全のためにアマモ場の再生,回復が望まれています。
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省エネ技術;冷暖房 遮熱・断熱複層ガラス

省エネ技術;遮熱・断熱複層ガラス 窓やドアから出入りする熱は、屋根や外壁よりもはるかに大きな割合をしめています。高断熱タイプの複層ガラスは、熱の放出を軽減できるので、冬は暖房の効きがよくなります。また遮熱タイプの複層ガラスは、熱の流入を軽減できるので、夏は冷房の効果がよくなります。
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光触媒

光 触 媒光触媒は窒素酸化物などの大気の汚染物質が接触すると、これらを分解してしまう。しかも水との相性がいいため、雨が降れば、表面についた汚れはすぐに流れ落ちてしまう。このためビルの外壁などに光触媒を組み込む技術が実用化されている。東京大学と東陶機器は光触媒をコーティングした外装タイルを開発している。 資源環境技術総合研究所は大気汚染物質を光触媒で分解する研究を続けている。交通量の多い場所にあるビルの外壁などに光触媒をコーティングし、窒素酸化物などを除去してしまうという技術である。 大気汚染物質を分解できる、そこにメーカーは大きな市場性を感じている。三菱マテリアルは光触媒を表面にコーティングしたコンクリートブロックを開発した。光触媒は窒素酸化物を分解すると硝酸をつくるが、コンクリートはアルカリ性なので中和し、無害化するという。 ゼネコンもこの技術に注目している。建物の外壁に使えるからだ。フジタは太平洋セメント、石原産業などと共同で、道路の表面に直接、光触媒を吹き付け、舗装するフォトロード工法を日本で初めて開発した。窒素酸化物などを除去するにはできるだけ光触媒と接触する必要がある。道路に...
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二酸化炭素固定化技術

藻類の光合成作用で二酸化炭素を吸収する微生物の持つ光合成作用を利用して二酸化炭素を固定化する方法が研究されている。研究の焦点は大きく4つある。光合成能力の高い微生物を探し出すこと。微生物を大量に増殖するシステムを開発すること。さらに、これらの微生物を効率よく働かせるため、太陽光をうまく集めるシステムを開発すること。最後に、二酸化炭素を吸収し、大量に増えた微生物をうまく再利用すること、である。 火力発電所から放出される二酸化炭素を微生物を使って吸収させ、固定化するプロジェクトを、RITE(財団法人・地球環境産業技術研究機構)が進めている。日立製作所、石川島播磨重工業、住友重機械工業、三菱重工業、大成建設、日立造船、旭硝子、出光興産、住友化学工業などの民間企業のほかに、四国工業技術研究所(独立行政法人・産業技術総合研究所四国センター、以下同じ)、東京大学、山形大学などが加わっている。 このプロジェクトでは、森林よりも10倍の光合成能力のある藻類も発見されたが、火力発電所の放出する二酸化炭素を吸収するというレベルには不十分だった。 大阪大学は火力発電所の排ガスに含まれる二酸化炭素、窒素酸化物...
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森林など二酸化炭素の吸収源の定義

日本がCOP6で異常なまでに執着したのが、二酸化炭素の吸収源の定義である。二酸化炭素は生産活動などで大気中に排出されるけれども、ただ放出されているわけではない。森林や海洋に吸収されているのである。吸収源については、京都議定書の第3条第3項に1990年以降に新規植林、再植林、森林減少によるものと、されている。  しかしその内容は、はなはだ曖昧なものだった。たとえば森林とは何をさすのか、ここからして分からない。木がたくさんある場所を森林というのだろうが、その木の密度が決められていない。 とりわけ再植林とは何か、これが議論のポイントになっている。再植林には解釈が二つあって、ひとつはもともと森林だったところを開墾して農地にした場所に、植林する活動を再植林とする。もうひとつは森林を伐採した場所で自然に木が生えてくるものも再植林とする考え方である。これだけでも吸収源の割合は変わってくる。 さらに問題を複雑にしたのが京都議定書の第3条第4項に書かれている「追加的な人為活動」である。これは農業用地の土壤、土地利用の変化、森林関連分野といったものがあげられているが、これらが具体的に何を意味しているかは、...
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ネイチャーテクノロジー :nature technology

東北大学環境科学研究科 石田研究室 自然は、われわれが見習うべきテクノロジーの宝庫なのである。それだけではない、われわれは自然から新しい暮らし方の知恵を学ぶこともできるのである。こんな自然のすごさを賢く活かすテクノロジーをネイチャー・テクノロジーと呼ぶことにした。 地球環境問題は多くの努力にも拘らず劣化の一途をたどり、このままでは2030年頃、文明崩壊の引き金を引くことになるだろう。そもそも「地球環境問題とは何か」、エネルギーや資源の枯渇、生物多様性の劣化、水や食料の分配の問題、地球温暖化に代表される気候変動、急激な人口の増加は何故起こったのか、その原因が人間活動の肥大化であることは明らかである。地球環境問題とは、人間活動の肥大化を人間の本質である心豊かに暮らすことを担保しながら、如何に停止・縮小できるのかということなのである。
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自然エネルギー :natural energy

NTTファシリティーズの大規模電力供給用太陽光発電NEDOと山梨県北杜市とNTTファシリティーズは、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究(北杜サイト)において、太陽光発電所としては国内初となる66kV特別高圧系統への連系が完了し大規模太陽光発電実証研究システム(太陽光発電システム容量1.8MW)の本格運用を開始しました。
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環境技術:バイオマス

森林総合研究所に於けるリグニンの利用研究木質バイオマスは、賦存量が高くかつ、食料生産 と競合しないという特徴から、化石資源を代替でき るバイオマスとして大きな可能性を持つ。セルロー スなどの多糖成分をターゲットとした木質バイオ マスの化学変換では、膨大な量のリグニンが副生す る。リグニンは工程の操業に必要なエネルギー源と して循環利用されるが、その一部を取り出しマテリ アル変換できれば、木質バイオマスの新規利用戦 略の提案も可能になる。参考資料はこちら