終わりがないということ
脳卒中の後遺症という病気との病気の最大の違いは「終わり」があるかないかではないかと思う。脳出血で左半身麻痺なってから、後遺症をなんとか治したい一心で藁をも掴む気持ちで色々な脳神経外科に行った。どこの脳神経外科だったか覚えていないがこんなことを言われた。「後遺症は治りません。治らないから後遺症というのですよ」ものすごくショックだった事を覚えている。確かに脳出血以来もう3年経過するが左半身の後遺症の痺れは3年前と同じである。つまり3年間ずっと痺れ続けているのである。1日24時間1分1秒消えることない。これが「終わりがない」という実感である。他の病気なら、例えばインフルエンザかかって苦しくても1週間か10日で「終わり」が来る当初その「終わりがない」ということを考えたとき、とてつもなく恐怖だった。終わりがない・・この苦しみがいつまで続くのだ!という問いに誰も応えてはくれないというのは恐怖である。実際には終わりはある。それは死ぬときだ。死ねば当然痺れも痛みも意識さえも無くなってしまうのだから、、(もちろん癌や白血病などの不治の病も苦しみの終わりは死であるが・・)癌などの場合でも「余命宣告」という...