
与えられた生を生き抜く
人間、どんなに経済的に裕福でも、どんなに才能があり、いろいろな高い地位を得られたとしてもいつかは必ず、老い、病に伏し、死を迎える。ではなぜ人間は生きるのか何のために生きるのか僕は脳出血で半身不随になって以降、苦しみの連続だった。少なくとも僕にとって最大の苦しみの連続だった。そしてその苦しみは今でも続いている決して消えることはない。二度と使えない左手二度と走れない足、二度と泳げなくなった身体必死で築き上げた会社も失った。それだけではない。無職無収入という将来への恐怖何かあったときに動けない恐怖そして今でも続く左半身の痛みと痺れなぜ僕はこれほどまでに苦しまなければならないのか。この3年間何度も自問自答した。この僕の何が悪かったのか。。とでも何も悪いことなんてなかったことに気が付いた。それは決して僕が善人という意味ではなく、生きとし生けるものすべてが、その所業にかかわらず必ず老い、病に伏し、死を迎えるということだ。そして僕にもそれが訪れただけのことなのだ。それでも人間は生きなければならないのだ。それが人間なのだ。そんな誰しも避けることができない苦しみを乗り越え生きることが人間には課せられてい...