原発の本当のコスト??


立命館大学の経済学者でやっと

「核のゴミ10万年の保管コスト」を含めたコスト試算をしている人を見つけた。。

大島堅一氏という経済学者だ
日本の経済学者。専門は環境経済学、環境政策学。立命館大学教授。大阪府市統合本部特別参与。一橋大学博士(経済学)。大佛次郎論壇賞受賞。

との事・・結構原発のコスト試算では有名な方のようだ

自分では正確にできないので助かった・・苦笑

以下が概略です

結論から言うと

電気事業連合会が試算では原発は5.3円/kwhですが、

大島教授試算によると原発のコストは201円/kwhだそうです

なぜそうなるのか・・

1.発電コストは8.53/kwh、研究費・安全点検費は1.46/kwh、迷惑料(交付金や核燃料税)は0.26円/kwh。
・・・40年間の有価証券報告書から大島教授が算出。

2.バックエンドコスト

・(再処理や核のゴミ処理)・・・大島教授は19兆円と推論
  全50基の原発が40年間でバックエンドコストを回収(子孫にツケは残せない)しようと  すれば基当りの年間費用は19兆円÷50基÷40年=95億円/年・基となり、バックエ
  ンドコストは95億円/61.32億kwh=1.55円/kwh。

・核のゴミ10万年の保管コストを1ケ所10億円/年
⇒ 10ケ所の最終処分場を建設したと仮定すると年間費用は100億円。10万年の保管コストは1000兆円。全50基の原発が40年間でバックエンドコストを回収(子孫にツケは残せない)しようとすれば、1基当りの年間費用は1000兆円÷50基÷40年=5000億円/年・基となり、保管コストは5000億円/61.32kw・h=82円/kwh。

・事故炉の廃炉コストを25年間で19兆円(チェルノブイリと同額)
⇒30年以内に87%の確率で事故が発生(浜岡原発)すると仮定。
浜岡原発3基の廃炉コストを40年で回収(子孫にツケは残せない)しようとすれば、年間費用は19兆円÷3基÷(30年÷0.87)=1837億円/年・基となり、廃炉コストは1837億円/61.32kw・h=30円/kwh

・除染は困難と考え、転居してもらうと仮定した場合、東海村における事故損害賠償保険料(東海村から半径30kmの土地の西側半分で計算)は、 土地の買い上げ金額を21兆円
(土地単価1.5万円/平方m、面積を1413平方km)、家の買取り金額を10兆円(1人あたり1000万円で100万人が対象) オフィスや工場の買取金額も10兆円、所得・健康保障を5兆円(1人あたり500万円で100万人が対象)、故郷を捨てる見舞い金額を3兆円(1りあたり300万円で100万人が対象)と試算。合計額は49兆円となる。浜岡の場合も同額と仮定し、30年以内に87%の確率で事故が発生すると仮定すると、浜岡原発3基で事故損害賠償保険料を確保(子孫にツケは残せない)しようとすれば、年間費用は49兆円÷3基÷(30年÷0.87)=4737億円/年・基となり、
事故損害賠償保険料は4737億円/61.32kwh=77円/kwh

上述のコストを合計すると原発のコストは201円/kwhとなるわけです

これらのバックエンドコストを今は原発のコストを組み入れず、

原発は5.3円/Kwhと安いと電気事業連合会が試算しているわけです。

では上述のバックエンドコストはどこに消えたのか?

福島第一原発をみると

・まず「核のゴミ10万年の保管コスト」は・・
 ⇒無視されている(計算に入っていない)ようです

廃炉コストは・・
 ⇒東電は自力で約2兆円の資金を用意するが、不足する恐れがある。 廃炉には国も技術開発などに資金を投じるが、具体的な分担方法は固まっていない。

・除染コストは国が負担・・
 ⇒これも・・除染費用だけで3年間で2兆円 2014年度は、
       除染関係費5千億円 累計2兆円突破 だそうだ

ところで、

話は変わって

4月からの消費税8%にした結果の税収増は4兆円強だそうな

ということは上述の除染費用(4兆円)がなければ、

消費税増税の必要がなかったことにならないか???

結局、原発にすれば電気代は5.3円/Kwhと安いです。

といいながら

でもバックエンド費用は消費税8%増税することで裏でこっそり国費で賄っていて

消費税は福祉目的税だと誤魔化されているような気がしてならない。。

上述から考えると消費税アップの理由は

福祉目的なんかではなく、

原発継続のためのコスト負担のため・・

としか僕には思えないが・・

違うかな・・・・

投稿者プロフィール

岡下俊介
岡下俊介代表
京都の某経営コンサルタントに従事
神戸の中堅IT企業にてWEBシステム構築や各種企業向けシステム構築のプロジェクト・マネージャーとして従事
神戸にてIT起業を起業し、代表取締役に就任
その後リーマンショックの影響で業績が急激に低下しに起因し、
血圧上昇と同時に基礎疾患のモヤモヤ病により脳出血発症し、
左半身不随の障害者となり会社は廃業、自己破産して、一時絶望
2020年まで障害者枠で非正規雇用の契約社員にて様々な企業に従事
2021年に再起をかけ、半身不随の身体でも出来るビジネスと踏んで
プロコーチを目指しコーチングノウハウを修行
2022年に、いつの日か個人事業主や企業経営者のコーチや個人のライフコーチとしてコーチングビジネスをするスタートする為、コーチング認定試験に合格し、認定コーチとなり、左半身不随障害者でも可能なあらゆる事業展開予定。
座右の銘は平凡ですが「ネバーギブアップ」です。
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