人間について

素直な心

僕の最も尊敬する人の中に松下幸之助さんがいる。松下幸之助さんの著書に出て来る言葉に「素直な心」という言葉が頻繁に出てくるこの「素直な心」さえ持つことができれば道は開けるという。じゃあ「素直な心」とはいったい何なんだろうか。。。僕なりの理解では自我をなくし私心の無い心の状態だと考えている。自我や私心は「こだわり」とか「思い入れ」などの人それぞれの持つ「想い」でもある。こういった「想い」、特に熱い「想い」はときに大切なこともあるけれど、この「熱い想い」は人を苦しめる原因でもあると思う。何かに対する「熱い想い」を持ってしまうとその「何か」を失ってしまったとき激しい喪失感に襲われるからだ。僕自身、脳出血によりある程度自信のあった身体機能をほとんど全て失ってしまった。会社も失ってしまった。父親として多くのできることを失ってしまった。そのことに僕は激しく苦しんだ。それは、そこに「自我」と言うか「こだわり」とか「プライド」のようなものがあったからだと思う。そういったものを全て捨てることができれば、喪失感に苦しむこともなかっただろう。そして今、僕は昔の自分に比べ限りなく「自我」を無くすことができてきた...