オリンピックが始まった・・


オリンピックが始まった・・

正直、心が痛む・・

というか

障害を持ってからスポーツ観戦時には

複雑な心境になる

人間ってあんな動きができるんだ

同じ人間なのに・・

それに比べて自分はって、、

そんな気持ちが

どうしても心をよぎる・・

正直苦しい・・

もちろんパラリンピックという障害者スポーツもある

でも脳の損傷で身体障害になった人で

パラリンピックに出れた人はいるのだろうか

この5年の間何度か障害者向けスポーツ施設の

プールに行って水泳に挑戦した

障害者の人で泳いでいる人が何人かいた

片腕の無い人・・

片足の無い人・・

僕も頑張ってみようと思った

でもどうしても泳げない

何度頑張っても

どう工夫しても・・

泳げない・・

水泳選手だったから泳ぐために必要な動作

つまり水をどうすれば身体を浮かせ、

そして前に進める事ができるのか

理解もできていたので

いろんな工夫をしてみた

でもダメだった

どうやっても・・

その最大の難関が

運動障害ではなく、

僕が重度の感覚障害だったこと

に気が付いた瞬間に

これはあかん・・・

と思った

これは

感覚障害のない人には

わからないだろうけれど・・

僕の左手は指はほとんど動かないけれど

腕はなんとかゆっくりと回転できる

だから、もしかしたら泳げるのでは・・

と思っていた


実際障害者用の手すり付きのスロープから

水の中に入って

左腕を回して水を「かいて」みると

水を「かけた」

「これならいける」と思った

でも実際に身体を沈め、プールの壁を右足だけで蹴り

前に押し出しまず健常な右手だけで水をかく

次にさあ左手で水を「かく」

かけた!

と思った

確かに「水をかけた!」

でも次の瞬間

水をかいた「後」

どうしても左腕を前に持っていけない。。

だから

2回目の「水かき」ができない

ん?

なぜ?

一瞬

自分でもわからなかった・・

で、

「目で」左腕の動きを

確かめてみた

それで初めてわかった

「水の中で」

左腕を前に戻そうとしていたのだ

そりゃ無理だ

一度水面に腕を上げてから前に持っていかないと

水の中で腕を前に持っていこうとしても水の抵抗で

スムーズの前に持っていけるわけがない・・

なぜそんなことになるのか・・

自分でもわけがわからなかった

腕は確かに回転できる。。のに

何回かトライしているうちに

やっとわかった

左腕が

今水中にあるのか、
水面から出たのか

といううことが

「感覚がないから」

そもそも認識できていないのだ

その上腕がどの位置(角度)にあるのか

手のひらがどっち(外か内か)に向いているのか

も認識できていないのだ

そんな左腕の状況が

無認識(無感覚)だから

いつ、どのタイミングでどう動かせば

自分の意図する位置に持ってこれるのか全く分からないのだ

これでは話にならない・・

「感覚」というものが

これほど重要なものであることを痛感した瞬間でもあり

僕にはほとんど泳ぐことは困難・・と理解した瞬間でもある

それからというもの、こ

の感覚障害の状態で

泳ぐアイデアが浮かばないので

プールには行っていない

自分が苦しむだけだから・・

そんな状態のままだからか

オリンピック、パラリンピックが近づいて来るのが

何だか潜在意識のなかで憂鬱だった思う

そして、とうとう始まってしまった・・

もう憂鬱な気分に浸っていても仕方がない

自分とは全く違う生物だとでも思って

自分とは完全に切り離して、

観戦・応援しようと思っている・・

いずれにしても

浅田真央ちゃんには悔いのない演技をしてほしいと切に願う

投稿者プロフィール

代表
京都の某経営コンサルタントに従事
神戸の中堅IT企業にてWEBシステム構築や各種企業向けシステム構築のプロジェクト・マネージャーとして従事
神戸にてIT起業を起業し、代表取締役に就任
その後リーマンショックの影響で業績が急激に低下しに起因し、
血圧上昇と同時に基礎疾患のモヤモヤ病により脳出血発症し、
左半身不随の障害者となり会社は廃業、自己破産して、一時絶望
2020年まで障害者枠で非正規雇用の契約社員にて様々な企業に従事
2021年に再起をかけ、半身不随の身体でも出来るビジネスと踏んで
プロコーチを目指しコーチングノウハウを修行
2022年に、いつの日か個人事業主や企業経営者のコーチや個人のライフコーチとしてコーチングビジネスをするスタートする為、コーチング認定試験に合格し、認定コーチとなり、左半身不随障害者でも可能なあらゆる事業展開予定。
座右の銘は平凡ですが「ネバーギブアップ」です。
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