老子の言葉である。
己の弱きところを自覚し、自己のパラダイム転換を出来る人間は強いと思う。
多分そういうことを言っているのであろう。
自己のパラダイム転換・・
これは自分の価値観の転換である。
これには苦痛を伴う。
なぜなら、生まれてからこれまで築き上げてきた「自己」や「自我」などを
一旦、捨て去る必要があるからである。
これができてこそ「己を制する」ことができたと言えると思う。
僕はこれができているだろうか。
いやいやまだまだだ。
障害になった今、発症後もう2年も経過しているが、
まだ過去の、健常者の頃の「自己」や「自我」を引きずっている自分がある。
そういうときは苦しい。本当に苦しい。
今日も息子が「野球しよう」と言ってきた。
今の僕にはでも出来ることではない。
仕方がないので息子が球を投げ、僕がバットで打つことにしてあげた。
バットと言っても、幼児用の軽いバットで、ボールは柔らかい幼児用のボールだ。
それでも僕が、ほとんど右足片足でよろよろなんとか立ちながら、右手だけでバットを持ちでボールを打ち返すと喜んでいた。息子はまだ7歳で野球のルールをほとんど知らない。
バットでボールを打ち返しただけで「すごい」「ホームラン」とか言って喜んでいる。
こんな何気ない「できなくなったこと」に気付かされるときがいちばん辛い・・
健常者のころなら、近くの運動場まで行ってあげて、もっといっしょに走り回って、
野球を教えてあげるのに・・
そんなことを考えても仕方ないことが理解している
そういうことに喜びを感じようとすること自体、過去の自分にしがみついている証拠だ。
自己の価値観の転換をしなければいけない。
できなくなったことや失ったものにいつまでもしがみついていても何もならない。
できることだけに目を向けるようにしよう。
唯一右手片手でキーボードを打ち、仕事ができている時が1番幸せだ。
投稿者プロフィール
-
京都の某経営コンサルタントに従事
神戸の中堅IT企業にてWEBシステム構築や各種企業向けシステム構築のプロジェクト・マネージャーとして従事
神戸にてIT起業を起業し、代表取締役に就任
その後リーマンショックの影響で業績が急激に低下しに起因し、
血圧上昇と同時に基礎疾患のモヤモヤ病により脳出血発症し、
左半身不随の障害者となり会社は廃業、自己破産して、一時絶望
2020年まで障害者枠で非正規雇用の契約社員にて様々な企業に従事
2021年に再起をかけ、半身不随の身体でも出来るビジネスと踏んで
プロコーチを目指しコーチングノウハウを修行
2022年に、いつの日か個人事業主や企業経営者のコーチや個人のライフコーチとしてコーチングビジネスをするスタートする為、コーチング認定試験に合格し、認定コーチとなり、左半身不随障害者でも可能なあらゆる事業展開予定。
座右の銘は平凡ですが「ネバーギブアップ」です。