人間について

障害を負って最も怖かったこと・・

僕が脳出血による半身不随という運動障害と重度の感覚障害からくる難治性の疼痛(視床痛)という「障害」を負って最も怖いと感じたこと・・それは、「いつまで続くかわからない」不自由と痛みと痺れの「いつまで続くかわからない・・」というフレーズだ・・正直それは恐怖だった・・どんな病気にしろ、怪我にしろ「終わり」はある癌でさえも最悪「死」という形で終わりを告げ(死を悲しむかどうかは別にして)そこで少なくとも「苦痛」は「終える」たとえ「終わり」が死だったとしても「苦痛の終わり」には違いないでもこの半身不随という障害ってやつは、「死」という形でも終わるかどうかさえも分からない少なくとも「半身不随という障害」が起因で死を宣告され、死ぬことはほとんどないだろうもちろん寿命を迎えて、結局癌や心不全や再脳出血で死を迎えることはある確かにそのときは僕の「苦痛」は終わる・・でもそんなのいつ来るかわからない・・要するに「死ぬまで」または「残りの半生」この不自由と痛みと痺れ続くのだ死ぬまで続く・・生きている限り続く・・この言葉は当事者にとっては「永久」と限りなく等しい響きであるこの世は諸行無常というそしてすべの事象は移...
人間について

不老長寿なんて絶対になりたくない!!

最近・・なぜかやたら健康食品のコマーシャルが目につきその都度、少し不快になる・・どの健康食品のコマーシャルもそのほとんどと言っても良いくらいだと思うけど「いつまでも若々しく・・」「長寿・・」等の言葉が躍っている極端な場合「昔から不老長寿の妙薬と言われていた・・云々」などというキャッチフレーズもあるくらいだ不老長寿・・!?でも 皆そんなに不老長寿になりたいのだろうか!僕は不老長寿になんてなりたくない!!これは前にも書いたけど・・なぜなら「不老長寿なんて究極の孤独になることを意味する」以外の何物でもないと思うからだ。不老長寿または不老不死とは恐ろしく孤独なのだと感じたのは高校生の手塚治虫の「火の鳥」の未来編を読んだときだ。未来編の主人公となる人が地球が全面核戦争で破滅する直前に、「火の鳥」から不老不死の身体にされてしまうというストーリーだった。そして全人類破滅したあとで、自分だけが生き残り、永遠に生き続け地球が再生するのを見守らなければならないという運命を背負わされるのだ。以下は不老不死になるということに対して最も衝撃を受けたページだつまり不老不死なんて孤独になる以外の何物でもないのだ。僕...
人間について

愛こそ悲劇の元凶?

先日書いた記事「絆なんて案外脆いのかも・・」に対するコメントの多さに驚いている誰しも、思い当たるふしがあるのであろう。脆い絆・・による「悲劇」はなぜ起こるのだろうかそれは「絆」自身が弱いからではないように思う逆に「絆が強い」つまり「愛」が強いが故に「悲劇」が起こるのではない愛・・愛したい、愛されたいどちらも心が「愛」に縛られてしまってしまうのではないかところが、愛したいけど、思うように愛せない自分の気持ちに行動が伴わないいろんな事情で・・・例えば「介護」なんてその典型的なものではないか痴呆症を患った親の介護もちろん、親を愛しているでも痴呆症なんかを患ってしまうと日々の生活の中で毎日、痴呆症による(面倒で、世話のかかる。しかも手のつけようが無い)行動を愛する親がして自分を困らせるこれが愛のないあかの他人だったら放置できるんだけど放置もできないかといって、介護していると自分がパニックに陥る」くらい手間がかかるいらだつ、腹が立ってしまうでも抜け出すことができない・・もう心はパニックであるいつしか、そんな状況が 愛していたはずの相手への「憎しみ」に変質する・・「可愛さ余って憎さ百倍」といやつで...
独り言

朝の劇闘・・

朝、寝起き・・今の僕にとって地獄である・・元々、朝が強く、、早起きが得意だった・・今、日中どんなに物事がうまく進もうが、希望が見えてこようが、朝、寝起きだけは地獄のように辛いうつ状態というか超うつ状態に近いだろう就寝中に麻痺側の筋肉が固まるのであろうか朝目が覚めると、麻痺側(左腕や左脚だけでなく左半身全体)が硬直して動かないおまけに左手の平の灼熱痛()手のひらに真っ赤に焼けた鉄板を押しつけられているのうな激痛)というやつであろうかそんな激痛を感じている(これが視床痛、中枢性疼痛なのだろう)おまけにたいてい夢と現実のギャップを否が応でも感じてしまう瞬間でもある・・僕にとっては地獄であるそれから自分を」立ち直らせrる方法が一つだけ見つけてあるこの5年間で自分で発見した対処法だよくコンビニやドラッグストアで販売しているカフェイン量が異常に多い眠気覚ましのドリンクの一気飲みと瞑想と次の4つの言葉を唱えることである一切皆苦・・人生は苦に満ちている所行無常・・全てのものは移り変わる・・だから苦も楽も永遠ではない       良いことはいつまでも続くわけではない。。諸法無我・・自分なんて存在しない、...
人間について

絆なんて案外脆いのかも・・

家族の絆・・親子の絆・・夫婦の絆・・兄弟の絆・・絆にもいろいろあると思うけど僕が障害者になって最近感じることそれは絆なんて本当にあるのだろうかと残念ながら感じているそれは僕自身のことだけではなくこのブログを書き始めてもうかれこれ3年半近くになるけどその間、僕と同じような脳卒中による半身麻痺になった障害者の方から頂いたメッセージの中に「離婚しなればならなくなった」とか「諸事情で家族とまもなく縁を切らなければならない」という類のメッセージがもう20件以上頂いている事だつまりそれほどまでに障害者になった方が周囲から疎まれ、邪魔者扱いされ、「お荷物」扱いされていることの表れだと感じている。やはり最も多かったのは(僕が男ということもあるのだろうけど・・)障害者になったとたん、妻から離婚を迫られるというパターンだ本当に「危機」的状況なったら、皆そうなってしまうのか・・というのが正直な思いである人の本性を知った思いがするというより、客観的に考えるとイザというときの人間の自己防衛本能による「保身的行動」がこれほどまでに顕著なのかと感じている女性の方はどう感じているかわからないけれど・・男性側から主観的...
人間について

健常な頃の記憶の亡霊・・

昨夜も海の中を泳ぎ回る夢を見た・・モノフィンを使いドルフィンキックで水をキックし身体を押し出しモノフィンとは下記の写真のような両足を入れて一枚になったフィンだ泳ぐときはドルフィンキックで身体全体を弓なりにして水を後ろへ押し出す前に進む・・顔に水の圧力を感じながら、前に進む感覚水の中で1回転したと水面に見えるキラキラとした太陽の光これを眺めているのが好きでそのまま背面で泳ぐ・・これでもフィンを使ったフリッパーレースというマイナーなスポーツだけどそれでも全日本では2位にまでなった泳ぎなのだそんな泳ぎでスムーズに水を切りながら海中を泳ぎ回る僕・・顔にかかる水のあ圧力が気持ちいいそれが急に左半身が動かなくなってくる。。目が覚める。。やっぱり半身不随で左半身が痛み、痺れ、不自由で重い・・左手の平がどうしても随意的に開かない・・勝手に握り込む・・そんな現実に戻るこんな夢を見た朝は辛い潜在意識の中で健常な頃の記憶の亡霊にさいなまれているのだろう中途障害者には(少なくとも僕には)健常な頃の記憶が身体にも脳にも亡霊のように残り染みついている今の不自由な自分を認識するにつけ、そんな記憶の亡霊の影に苦しむも...
人間について

犀の角のように独り歩む

釈尊の教えで有名なものに、「犀の角のようにただ独り歩め」というものがある基本的な内容は、仲間を求めず、ただ独りだけで修行をしなさい、ということだ(一部の抜き出し)三六 交(まじ)わりをしたならば愛情が生ずる。愛情にしたがってこの苦しみが起る。    愛情から禍(わざわ)いの生ずることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。三七 朋友・親友に憐(あわ)れみをかけ、心がほだされると、おのが利を失う。     親しみにはこの恐れのあることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。三八 子や妻に対する愛著(あいじゃく)は、たしかに枝の広く茂った竹が互いに   相絡(あいから)むようなものである。筍(たけのこ)が他のものにまつわりつくこと   のないように、犀の角のようにただ独り歩め。三九 林の中で、縛られていない鹿が食物を求めて欲するところに赴(おもむ)くように、    聡明な人は独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。四○ 仲間の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも、旅するにも、つねにひとに   呼びかけられる。他人に従属しない独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。四一 ...
人間について

一切皆苦・・瞑想

一切皆苦・・・生きることは苦に満ちているとはよく言ったものだ先週は後遺症の一つのしゃっくりのせいで、嘔吐、嘔吐、吐血・・やっと治まったと思ったら、やっぱり左半身の猛烈な痺れと激痛は変わらない・また、痺れと激痛との闘いが始まった・・一つの苦が終わっても、また次の苦が待ち受けているまさに一切皆苦だと感じる・・・そんな中、、唯一苦から逃れられる瞬間があることに気がついたそれも刹那な一瞬のことだけど・・それでもほんのひととき・・・苦から解放されている自分がいることに気がついた瞑想できている瞬間である瞑想の意味がやっと分かったよう気がする瞑想とは簡単に言うと何かに集中している状態であると思う今、目に前にあるやるべきことにとことん思考を集中させるのだその際、余計な期待や中途半端な夢や野心なんかが芽生えてくると目に前にあるやるべきことに集中できなくなり、自分のやうべきことが散漫になると、瞑想状態が切れ、不安や恐れといった心が芽生えてくるそんな心が芽生えてくると肉体的苦痛もより憎悪してくる・・瞑想とは・・目に前にあるやるべき事にとことん思考を集中し、そして周囲(現代ならメディア)から入ってくる自分のや...
人間について

何だか疲れたなぁ~

この3日ほどしゃっくりに嘔吐の連続・・そして吐血・・身体は消耗しきっているみたいだなぁ何だか全身、力が入らない感じ・・現代医学・・IPS細胞はできてもしゃっくりをと止める事はできないらしい・・原因も不明らしい・・なんだかこのギャップがおもしろいと思うそのしゃっくりもやっと納まったような感じだけど・・ふ抜けたような感覚・・大事なタイミングなんだからもっと緊張感あってもいいのに・・さすがにこの半身麻痺の身体に嘔吐の連続と吐血はキツかったのかな・・さぁ眠ろう・・
人間について

悲しい本音・・

何気なく・・障害者や老人に対する誹謗中傷・暴言?の2ch掲示板を見つけた・・以下の画像のような感じだった・・掲示板のタイトルは「障害者は社会のゴミ」とな・・これを読んで、腹が立つというよりもやっぱり・・という感じを持ってしまった普通、ここまでの言葉を口には出さないにしても、皆、心のどこかに老人や障害者は「面倒な奴ら」という気持ちは本音にあるんだろうな・・とねそれも現実なのかな・・先日も上京したとき、JR東日本の駅ネットとかいう予約切符の自販機でネット予約した切符を受け取っていた僕は片手なので予約に使ったクレジットカードを探したり財布やプリペイドカード入れのカードの出し入れに手間取るそれに初めて扱う自販機だ。そんなこんなでやっと予約切符を受け取ったと思った瞬間後ろから中年の背広を着たいかにも切れ者ビジネスマン風の中年男性が「もう~終わった!」とちょっと怒り声・・その声には障害者への「いたわり」など微塵も感じない僕は「す、すみません。終わりました」と言ってその場を去っていった障害者になってみてこの手のことは日常茶飯事である・・でもそのときの男性の「にらみ目」から「早くしろ!、俺は忙しいんだ...