あるいは裏切られた時、多くの場合人は「策」を考えるものだ。
しかしそういう時に限って「何もしない」ことの方が良いことがあるのではないだろうか。
そういうとき、多くの場合、自分が優位に立つためにどうすれば良いか考えるものだ。
裏を返すと「相手が不利になるようにするためにはどうすれば良いか」
を考えがちになるのではないか
「復讐」などが典型的な行動だろう。
そのような時「(この先の状況或るいは相手の行動)を読んで先手を打つ」
という行動になりがちになるのではないだろうか。
しかし、世の中なんて不確実性に満ちているものだ。
先の状況なんて読めるものではない。
ましてや人の心など日々変化しているものだ、
だからその行動など読めるものではない。
策を講じたつもりが逆に悪い状況に陥りかねない。
例えば、ビジネス上で失敗をしたとき、その責任追及を回避するために
失敗の原因が自分ではないようにするために嘘をついてしまう。
たとえそれが小さな嘘であったとしても、そしてその嘘をごまかすために
ウソの上塗りをし、更に嘘をつきます。
そうしているうちに知らぬ間に大きな嘘になってしまって、後に引けない状況になり
その嘘がバレてしまい、大変な犯罪になってしまうというようなことが
しばしばあるのではないだろうか
懸命に努力しても成果が出ない・・
一生懸命努力したのに裏切られる・・
そんなとき人は早急に打開するための「策」を考えたくなるように思う。
ただそんな「策」は所詮「策」にすぎない。「王道」ではない
「策」を弄するとその「策」によって前述のように自らが苦しむことになるのではないか
これは病についても同じだと思う。
不治の病、難病、どの病院に行っても治療が難しいなどと言われてしまうと、
つい藁をもつかむ思いになってしまう。
何か奇跡的な治療法がないものか。
そんなときに限って、「怪しい」民間医療なるものの情報が入ってくるものだ。
そんな民間医療の宣伝文句をよく読むと、
現代医学の批判から始まり、奇跡の治癒体験などの紹介がされている。
「論より証拠」と言わんばかりに書いてるのは「体験談」ばかりで統計データなどによる
証明は一切存在しないものだ。
そしてその医療を受けてしまう。
結局治癒もできず、それどころか法外な治療費を請求されてしまう
結局病気の苦しみに加えて精神的苦痛まで背負ってしまうことになる。
「策」とはこんなものではないだろうか
だから「無策の策」といいますか、何もしないことが最も最善の策になるのではないだろうか
「何もしないこと」と言うのは、決して漠然と何もせず過ごすという意味ではなく、
中庸といいますか、王道といいますか、今やるべきことや自己研鑽となることを
粛々と一心不乱にやり続けることということだ。
それを続けるこそが本当の打開策になるのではないだろうか
この2年間、リハビリを続け、一向に回復の兆しが見えず焦る自分が今ここにいる。
何か「策」を弄したくなる自分がいる。
NPO法人についても運営資金も足りない。進捗スピードが遅い。
やはりそこにも何か「策」を弄したくなる自分がいる。
リハビリは45歳で脳機能を損傷したのだから、あと45年は頑張り続けると誓ったはずではないか。
そして90歳で回復するんだ・・と
NPO法人にしても当初は考えてもいなかったことではないか。
こんな活動が出来るようになったことだけで感謝できる思っていたではないか。
今多くの心のどこかに「焦り」のようなものが渦巻き始めている気がする
そして何か「策」を弄したくなる心が芽生え始めている気がする。
そんなことを考えず、
ただ、ただ粛々と今やるべきことに専念すべきではない。
王道を歩み続けようではないか。
たとえ「成功(回復)」出来なくても、良いではないか。
そうすれば人生の最期には王道を歩み続けたことに誇りを持てるに違いない。
人間にとって中庸こそが最も大切なことのなのだ。
平常心が大切だ。焦りは禁物。
そして今は余計なことは何もしないこと、今目の前のやるべきこと、
そして本来の信念にしたがって行動すべきときではないか。
自分自身の戒めのために・・・
投稿者プロフィール
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京都の某経営コンサルタントに従事
神戸の中堅IT企業にてWEBシステム構築や各種企業向けシステム構築のプロジェクト・マネージャーとして従事
神戸にてIT起業を起業し、代表取締役に就任
その後リーマンショックの影響で業績が急激に低下しに起因し、
血圧上昇と同時に基礎疾患のモヤモヤ病により脳出血発症し、
左半身不随の障害者となり会社は廃業、自己破産して、一時絶望
2020年まで障害者枠で非正規雇用の契約社員にて様々な企業に従事
2021年に再起をかけ、半身不随の身体でも出来るビジネスと踏んで
プロコーチを目指しコーチングノウハウを修行
2022年に、いつの日か個人事業主や企業経営者のコーチや個人のライフコーチとしてコーチングビジネスをするスタートする為、コーチング認定試験に合格し、認定コーチとなり、左半身不随障害者でも可能なあらゆる事業展開予定。
座右の銘は平凡ですが「ネバーギブアップ」です。