独り言 終わりのない苦痛
脳卒中の後遺症の苦痛というものと他の病気との最大の違いは「終わりがない」ということである大抵の病気はどんなに苦しくとも治癒すればそこで終わりである。痛みなどの苦痛も終わりである。骨折などしたとき足が不自由になったとしても、治癒すれば歩けるようになる。つまり「終わりがある」のである。しかし僕の苦痛には「終わりがない」のだ。この3年間というもの朝起きてから左半身の痺れが始まり、そして強烈な痛みへと変化する。それが24時間続く。さすがに睡眠中は和らいでいるようだけれど。朝起きるとまた始まるのだ。こんなことが毎日、もう3年間続いている。終わりがないのだ。いつまで続くのだろうか・永遠に続くのだろうかそんなことを考えると気が変になりそうになる。僕にとって痛みの終わりは死であると覚悟している。体の不自由さの辛さの終わりも死であると覚悟している。だから死を怖れることは無い。むしろ臨んでしまうときもある。この辛さから解放されるなら・・・とでもこんな身体ではあるけれど、「その時」が来るまでになにか人に役に立つこと一つは成し遂げたい。そんな思いだけが僕を生かしているような気がする。そんなものが僕の志の源泉で...
