独り言 泣き明かした2m歩行できたあの日
脳出血で倒れてから初めて2m歩けた日のことを思い出した。その日は嬉しくて一晩泣き明かした。僕は脳出血でかなり大量の出血をしたらしかった。それが原因なのか脳出血直後の僕の左半身はいわゆる「完全麻痺」という状態だった。これは経験してみないとわからないことでしょうが左半身の全体の「存在」自体が全く分からない状態だった。どこを触られても何も感じない「存在」自体がわからないのだ。急性期の病院では担当の脳外科医はそんな状態の僕をみて最悪リハビリをしても回復しないかもしれない・・とまで言われたことをハッキリと覚えている。倒れて病院に運ばれてから1週間後からリハビリは開始された。リハビリ医はまずはベッドで寝ている僕の左手を僕の頭に持って行き髪の毛を触らせた「何か感じますか?」僕は「なんとなく・・でも何に触っているかわかりません」「なんとなくでもわかるんですね!すごいですよ!」と言われたこと覚えているそれからというものまずは立ち上がるリハビリを開始した平行棒の真ん中に車いすで座りに動く右手で棒を掴みフニャフニャで何も感じない左足は装具で固定し、右手だけの力で体を起こすのだ。立ち上がるまでに1か月かかった...
