プロとは何か
お客様は自分ができないことをしてもらえるからお金を払うのである。
そこにはお客様に絶対に面倒をかけないというプロ根性である。
モノ作りなら、不良品は絶対に出さない。
当たり前のことのようであるが
これが難しい
ビジネスである限り、仕事の生産性(コスト)をかんがえてしまう。
生産性向上=コストダウンである。
「できるだけ手間をかけずににサービスなり商品を提供すること」である。
そのことで利益が上がる
ところがこの「手間をかけない」ことが往々にして、品質劣化の原因になる。
一度、不良品をお客様に提供してしまうと不信感が発生し、もう二度とそのお客様は戻ってこない。
分かりやすい事例を挙げてみましょう。
私がまだ事業をやっていたころ、旧来のある税理士さんと社会保険労務士さんに業務を委託していました。
彼らはいつも税理士や社労士という職業は手間ばかりかかり、割に合わないとグチを溢していました。
彼らに業を頼むといつも必要書類を送ってきて、
「ここと、ここと、ここと、に必要事項を記入して、どこどこの役所に郵送してください」
という連絡をしてきていました。
書類にはキチンと記入箇所の印がつけてありました。少しでも分かりやすくするための配慮であったのだろう
「こんなもんかなぁ」と思っていたのですがあるとき諸事情で、税理士を変えたのですが
その税理士はこれまでのようにこちらに作業をさせることは一切ありませんでした。
また、これまでは決算時に、提出した請求書や領収書などの証ひょう書類はそのまま戻ってきて
「月別に整理しておいてくださいね」と言われていたのだが
その税理士はそれらの証ひょう書類の整理も全てやってくれ、こちらには一切手間をかけさせなかった。
これには驚いた。
あと社労士さんですが、僕が障害者となってしまい、障害者年金の申請を依頼することになったのですが、その友人の社労士さんは、障害者年金の申請手続きは非常に煩雑なのでじかんがかかるし、今、忙しいから待ってくれと言われました。
ところが、1ヶ月経っても2ヶ月たっても連絡がない。
こちらは収入もゼロになり、貯金を切り崩して生をしていたので、早く障害者年金を申請したかったので、痺れを切らし、
確認してみると、
「一応準備はているが、そちらでやってもらわなきゃいけない手続きがたくさんある」
ということで、
「社会保険事務所に行ってややこしい申請書類をもらってきてほしい」
とか
「病院に行って診断書をとってきてほしい」とか、
「住民票を準備しておいてほしい」
とかいろいろこちらでやることを指示してくれました。
確かに面倒くさい
肢体障害のぼくにとってはとてつもない重労働であった。
ところが、ある人の紹介で障害者年金申請専門の社労士さんを紹介してもらったのですが、
その人に頼むと、
委任状を一枚書いた(それも印鑑を押しただけ)だけで、
申請書類の取得や住民票の取得、から病院の診断書まで全部その社労士さんが走り回って
たった2週間手続き完了してしまったのだ。。
「プロ」だと思った、クライアントには一切手間をかけさせないとい信念があった。
こういう人であれば、多少報酬が高くてもも惜しくないと思う。
ともするとできるだけ自社の生産性をあげるため(楽するため)にクライアントに手間をかけさせるという方向になりがちになることが多いものだ。
「プロ」はこれではいけないと思う。
報酬を頂く限りは
・クライアントには一切手間をかけない。
・納期は徹夜してでも守る
というくらいのプロ根性がなければお客様は付かない
起業するなら、こういう「プロ根性」なしではやってはいけないと思う。
もう廃業してしまったが、今更ながら会社を運営していた頃の自分を反省する今日この頃です。
投稿者プロフィール
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京都の某経営コンサルタントに従事
神戸の中堅IT企業にてWEBシステム構築や各種企業向けシステム構築のプロジェクト・マネージャーとして従事
神戸にてIT起業を起業し、代表取締役に就任
その後リーマンショックの影響で業績が急激に低下しに起因し、
血圧上昇と同時に基礎疾患のモヤモヤ病により脳出血発症し、
左半身不随の障害者となり会社は廃業、自己破産して、一時絶望
2020年まで障害者枠で非正規雇用の契約社員にて様々な企業に従事
2021年に再起をかけ、半身不随の身体でも出来るビジネスと踏んで
プロコーチを目指しコーチングノウハウを修行
2022年に、いつの日か個人事業主や企業経営者のコーチや個人のライフコーチとしてコーチングビジネスをするスタートする為、コーチング認定試験に合格し、認定コーチとなり、左半身不随障害者でも可能なあらゆる事業展開予定。
座右の銘は平凡ですが「ネバーギブアップ」です。