人間について Co2悪者扱いと脱炭素社会という言葉の違和感
何かといえば、CO2排出するものはいけない CO2削減!こんな言葉がテレビなどのメディアを通して耳に入ってくる。世はまさにCo2こそ天下の大悪人であるという風潮だ。しかしちょっと待てよ・・先日ノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北海道大学名誉教授の下記のコメントが元々化学屋だった僕の心にひっかかった。「科学や技術の進歩がなければ人類の将来はない。石油はまだ枯渇しないが、有限であることに変わりはない。化石燃料に変わるエネルギーとして原子力が注目されているが、最終的には炭酸ガス(二酸化炭素)だ。炭素は物質の骨格となる元素でもある。近い将来にはかなり難しいが、炭酸ガスを炭素の資源にまで戻すことを考えねばならない」これを聞いた瞬間「そうだ、炭素は物質の骨格となる元素でもあり、更にCo2は生命の根源ではないか。」と思った。小学生のときに習った「植物の光合成」を考えてみればわかる。光合成とは下記のような物質の変化を起こす。 光 ↓二酸化炭素 + 水 → 植物の成長 + 酸素植物は日光が当たると二酸化炭素を取り込んで葉緑体の中でデンプンを作り、生物はそれを使って生きている...
