人間について 期待、願い、愛、欲が苦しみの根源
半身不随という障害者になって自分なりに気付いたこと//それはいわゆる「欲」(金銭欲、快楽欲、名誉欲といったようなもの)だけでなく、純粋な人としての「願い」(例えばいつまでも健康でありたい)「愛」(男女愛、親子愛、家族愛)や「期待」(例えば、スポーツや学業における大会や試験で勝ち残る期待や願い)までもが人間の苦しみの根源になるものだということ。例えば僕ならいつまでも健常者でいたかったという「願い」とそうであるだろうと考えていた健常者の頃の「身勝手な期待」そんなものが心にあったから、ある日突然障害者ぬなり、その「期待」と「願い」を打ち砕かれ苦しんでいるのだと思うそもそも、人間である限り、限り永遠の健康なんて存在しない人間である限り、いつかは老い、病に伏し、苦しみ、死を迎えるのにそんなものを期待するから期待は必ず裏切られ苦しむまた、仕事でいえば営業で受注契約を取れるのではないかという期待こんな期待を持った瞬間に心はその期待に囚われ、「もし受注できなかったらどうしよう」という怖れという苦しみが始まる。また、愛について言えば、愛するがゆえに愛する人が自分の思うような行動をしてくれないと苛立ち、腹...
